騰の提案を拒否した寧姫。
一体なぜ彼女は、鄴の民の命を救う道を選ばなかったのでしょうか?
その理由を探るには、寧姫の性格、立場、そしてこれまでの行動を深く理解する必要があります。
寧姫の性格
寧姫は、趙の王族としての誇りを持ち、自分の信念を曲げない強い女性です。
過去のエピソードからも、彼女は常に毅然とした態度で困難に立ち向かってきました。
例えば、政と初めて対面した際も、彼女は臆することなく自分の意見を主張し、鄴の民を守る決意を表明しました。
また、李牧の策に従いながらも、自らの考えで行動する場面も多く見られました。
扈輒将軍の指示に従わず、自ら城壁に立ち、民に檄を飛ばす姿は、彼女の強い意志と責任感を感じさせます。
そして820話では、騰の無血開城の提案に対し、彼女は毅然とした態度で拒否しました。
さらに、その雄弁な言葉で韓兵を奮い立たせる姿は、まさに指導者としてのカリスマ性を示すものでした。