映画『キングダム 大将軍の帰還』は原作のどこ?信の帰還と王騎の最期を徹底解説!
2024年7月に公開された映画『キングダム 大将軍の帰還』。
山崎賢人さん演じる信の活躍、そして大沢たかおさん演じる王騎将軍の雄姿に心を奪われた方も多いのではないでしょうか?今回は、映画『キングダム 大将軍の帰還』が原作漫画の何巻何話に当たるのか、原作と映画の相違点、そして見どころを徹底解説していきます!
映画『キングダム 大将軍の帰還』は原作の何巻何話?
映画『キングダム 大将軍の帰還』は、原作漫画の14巻141話「神の業」(14巻3ページ)から16巻173話「終戦」(16巻193ページ)までを描いています。
アニメでは第1シリーズ31話「集の力」から最終話38話「継承」に当たります。
原作では「馬陽の戦い」と呼ばれるこの戦いは、秦国と趙国の大規模な衝突を描いたエピソードです。
映画では、前作『キングダム 運命の炎』のラストから繋がる形で、趙軍の総大将・龐煖(ほうけん)の登場により、秦軍が窮地に陥るところから物語が始まります。
馬陽の戦いのあらすじ
趙国が秦国に侵攻し、馬陽で両軍が激突!秦軍は劣勢に立たされますが、そこに伝説の大将軍・王騎が登場。
王騎は信に敵将・馮忌(ふうき)を討ち取るよう命じます。
信は馮忌を討ち取るものの、趙軍の総大将・龐煖が現れ、秦軍は窮地に陥ります。
王騎は龐煖と一騎打ちを繰り広げますが、過去の因縁により深い憎しみを抱く龐煖の攻撃は凄まじく、王騎は致命傷を負ってしまいます。
信は王騎から将軍としての心得と矛を託され、王騎は息を引き取ります。
映画と原作の相違点
映画は原作を忠実に再現していますが、いくつかの変更点があります。
- 王騎と龐煖の過去の因縁
原作: 王騎がかつて愛した女性・摎(きょう)が登場するが、妻ではなく、龐煖に殺された理由は描かれていない。映画: より明確に因縁が描かれ、二人の戦いに感情的な深みを与えています。 - 尭雲の最期
原作: 尭雲の最期の描写がある。映画: 王騎に討ち取られるシーンが描かれています。 - 嬴政の描写
原作: 馬陽の戦いの場に赴く描写がある。映画: 参加しない設定になっています。 - 楊端和の役割
原作: 秦軍の援軍として参戦する描写がある。映画: 馬陽の戦いには参加しない設定になっています。
これらの変更は、映画という限られた時間の中で、よりドラマティックに物語を描くための工夫と言えるでしょう。
帰還シーンの見どころ
王騎の最期
王騎が信に将軍としての心得と矛を託すシーンは、原作でも屈指の名シーンです。
映画では、大沢たかおさんの迫真の演技と壮大な戦場の描写が加わり、感動的なシーンとなっています。
特に、王騎が息を引き取る瞬間、空に舞い上がる鳥の群れとの演出が、王騎の魂が天に昇る様子を象徴的に表現しています。
信の決意
王騎の死を目の当たりにした信が、悲しみを乗り越え、天下の大将軍になるという決意を新たにするシーンは、信の成長を感じさせる重要なシーンです。
山崎賢人さんの力強い眼差しと決意に満ちた表情が、信の揺るぎない意志を表現しています。
飛信隊の奮闘
龐煖の猛攻から信を守るため、飛信隊のメンバーが次々と命を落とすシーンは、彼らの絆と信への想いが伝わる感動的な場面です。
映画では、それぞれの隊員の最期が丁寧に描かれており、彼らの勇敢な姿と信への深い愛情が際立っています。
映画『キングダム 大将軍の帰還』の魅力
- 圧倒的なスケール: 中国ロケを敢行し、壮大な戦場が再現されています。数千人規模のエキストラを動員した合戦シーンは圧巻で、映画館の大スクリーンでそのスケールの大きさを実感できます。
- 豪華キャスト陣: 山崎賢人さん、吉沢亮さん、大沢たかおさんをはじめとする豪華キャスト陣の熱演が見どころです。特に、大沢たかおさん演じる王騎将軍は原作ファンから高い評価を得ています。
- アクションシーン: ワイヤーアクションやCGを駆使した迫力のあるアクションシーン。王騎と龐煖の一騎打ちはシリーズ屈指の見応えがあり、息をのむこと間違いなしです。
馬陽の戦いの史実との関係
映画で描かれる「馬陽の戦い」は、原作でも重要な戦いのひとつですが、実は史実には存在しません。
原作『キングダム』は、中国の戦国時代を舞台にしながらも、実在した人物や出来事を基にしつつ、作者・原泰久先生の独自の解釈や創作が加えられたフィクション作品です。
「馬陽の戦い」も、史実の戦いを参考にしながら、登場人物やストーリー展開は原先生の創作によるものとなっています。
映画では、史実に基づくリアリティとエンターテイメント性あふれる壮大な戦いとして昇華されています。
まとめ
映画『キングダム 大将軍の帰還』は、原作の壮大なスケールとドラマティックなストーリーを見事に映像化し、映画ならではの迫力と感動を加えた作品です。
特に、王騎将軍の最期と信の成長、そして飛信隊の絆を描いたシーンは、原作ファンも涙なしでは見られないでしょう。
劇場でその感動を味わった後は、原作漫画に触れることで、映画では描かれなかったエピソードや登場人物たちの心情をさらに深く知ることができるはずです。