リナは、鉄平の兄・進平と結ばれ、誠という男の子を出産します。
しかし、進平は坑内火災事故で命を落としてしまい、リナは再び辛い別れを経験することに。
その後、リナと誠は鉄平と共に端島を離れることになります。
これは、進平が殺害したヤクザ・小鉄の兄が復讐のため端島にやってきたことがきっかけでした。
鉄平は誠とリナを守るため、小鉄を殺害した犯人は自分だと嘘をつき、二人を連れて小舟で島を脱出します。
島では、鉄平とリナが駆け落ちしたという噂が広まりました。
誠は、実は生きており、いづみの秘書・澤田として、成長した姿で登場します。
彼はリナと鉄平に恩を感じ、いづみの世話をしていました。
しかし、自分の出生の秘密や、両親が犯した罪の意識から、本当の身分を隠していました。
リナ自身は、鉄平と朝子に申し訳ない気持ちを抱えながら生き、後に肝臓を悪くして亡くなったことが明かされます。
リナの気になる本名
作中でリナの本名は明かされていませんが、出生届のシーンから「澤田」という名字であることが判明しました。
リナは、進平の亡くなった妻・栄子の戸籍を使って、誠を出生届を出したため、「荒木リナ」として生活していた時期もありました。
最後に
「海に眠るダイヤモンド」は、リナだけでなく、登場人物それぞれが複雑な過去や事情を抱え、愛と葛藤の中で生きていく姿を描いた作品です。
リナの過去や赤ちゃんの謎、そして本名を通して、改めてドラマ全体を振り返ってみましょう。
作中では、鉄平と玲央が瓜二つという設定でしたが、終盤で公開された8mmフィルムには、玲央とは似ても似つかない鉄平の姿が映っていました。
これは、いづみが記憶の中で鉄平の姿を玲央に投影していたためだと考えられます。
また、鉄平は10年前に端島を訪れ、朝子のためにガラスの花瓶(ギヤマン)を置いていったことが明らかになります。
これは、朝子が子供の頃、ダイヤモンドのように輝いて見えたガラスのかけらを宝物にしていたことに由来します。
鉄平は、朝子への変わらぬ愛を形にして残していたのです。
「海に眠るダイヤモンド」は、過去と現在が複雑に絡み合い、様々な謎や伏線が散りばめられた作品です。
登場人物たちの心情や、時代背景、そして端島という特別な場所が織りなす物語は、視聴者に深い感動と余韻を与えてくれます。