海の始まりと、みずきの物語：うざい？可哀想？彼女の真実に迫る
フジテレビ系列で2024年7月から9月にかけて放送された月9ドラマ『海のはじまり』。
Snow Manの目黒蓮さん主演、有村架純さん、古川琴音さん、池松壮亮さんら豪華キャストで話題を呼びましたね。
このドラマ、オンライン配信では『silent』を超える再生回数を記録し、なんと月9史上初の2話連続400万回再生超えを達成したんです！ “親子の愛”をテーマに、繊細な心情描写や美しい映像で多くの視聴者の心を掴みました。
今回は、ドラマのキーパーソンである南雲水季（みずき）に焦点を当てて、彼女が「うざい」「可哀想」と言われる理由を深掘りしていきます。
さらに、作中で重要なキーワードとなる「海」の起源についても科学的な視点から解説。
ドラマの世界観と海の神秘が織りなす、感動の物語を紐解いていきましょう。
第1章：地球に海が生まれた奇跡
ドラマのタイトルにもなっている「海」。
私たちにとって身近な存在ですが、一体どのようにして生まれたのでしょうか？
約46億年前、誕生したばかりの地球は、マグマの海に覆われていました。
そして、原始大気には水蒸気や二酸化炭素などが含まれていました。
地球が冷えていくにつれて、この水蒸気が雨となって地上に降り注ぎ、長い年月をかけて原始の海が形成されたと考えられています。
この原始の海は、雨に溶けた塩酸などの影響で、最初は酸性だったようです。
しかし、その後、地表のカルシウムや鉄、ナトリウムなどを溶かし込みながら、現在のような中性の海水へと変化していきました。
興味深いのは、地球の隣の惑星である金星や火星には海がないということです。
地球は太陽からちょうど良い距離に位置していたため、液体の水が存在できる環境が整い、海が誕生したのです。
海は生命の誕生にも深く関わっており、私たち人間を含む多様な生物が暮らすことができるのも、海のおかげと言えるでしょう。
このようにして生まれた海は、まさに生命のゆりかご。
そして、ドラマの中で描かれる人間模様もまた、海のように深く、複雑なものです。
第2章：みずき、波乱に満ちた人生
主人公・夏（なつ）の元恋人である水季。
彼女は自由奔放で掴みどころのない性格で、夏とは対照的な人物として描かれています。
大学時代、新入生歓迎会で出会った二人は、お互いの違いに惹かれ合い、やがて恋人同士となります。
ドライブデートでは、スピッツの「渚」を聴いていたという描写もあり、同じスタッフが制作に携わったドラマ『silent』を彷彿とさせますね。
しかし、就職活動を控えた頃に水季は突然夏に別れを告げます。
「夏くんより好きな人ができちゃった」という彼女の言葉の裏には、夏の子を妊娠しているという事実が隠されていました。
彼女は誰にも告げず、一人で娘・海（うみ）を出産し、育てていくことを決意したのです。
ドラマでは、水季の実家が小田原という設定で、多くのシーンが小田原で撮影されました。
特に、水季のお墓参りのシーンは、相模湾を見下ろすゆがわら吉浜霊園で撮影されたそうです。
小田原の海辺の風景が、水季の心情やドラマ全体の雰囲気に影響を与えているのかもしれません。
水季と海の人生を語る上で欠かせないのが、津野（つの）という人物です。
彼は水季の同僚で、水季が海を産んでから亡くなるまでの7年間、陰ながら二人を支え続けてきました。
保育園への送迎や、海の遊び相手など、父親代わりとして海に寄り添う津野の姿は、多くの視聴者の涙を誘いました。
