藤虎は海軍本部大将という、世界政府の最高戦力の一人です。
しかし、彼は世界政府や海軍のやり方に疑問を抱いている節があります。
世界政府は、天竜人を頂点とする腐敗した組織であり、海軍はその手先として、時に非道な行為を行うことも。
藤虎は、そのような世界政府や海軍の在り方に強い憤りを感じているのかもしれません。
彼が目を閉ざしたのは、世界政府や海軍の汚れた部分を見たくないという気持ちの表れとも考えられます。
藤虎の「仁義ある正義」は、海軍内部でも摩擦を生んでいます。
ドレスローザ編では、ドフラミンゴの悪事を国民に謝罪したことで、赤犬の怒りを買いました。
また、ルフィを捕らえなかったことで、海軍本部から追放されることにもなりました。
さらに、マリージョア編では、革命軍の脱出を黙認したことで、緑牛と対立しました。
緑牛は、海軍大将が革命軍を助けるという行為に激怒しましたが、藤虎は自身の信念を曲げませんでした。
これらの出来事は、藤虎の正義観が、赤犬や緑牛といった他の海軍高官とは大きく異なり、世界政府の在り方そのものにも疑問を抱いていることを示唆しています。
藤虎の過去
藤虎の過去については、まだ多くが謎に包まれています。
しかし、SBSで「青の国」という国の出身で、かつては軍隊の長だったことが明らかになりました。
この国はグランドラインに存在していましたが、戦争によって滅んでしまいました。
藤虎はこの戦争で何らかの役割を担っていたと考えられ、その経験が彼の正義観に大きな影響を与えた可能性があります。
また、彼は戦争犯罪者として追われていた過去を持つともいわれています。
彼が戦争の中で目を覆いたくなるような凄惨な光景を目にしたことが、自ら目を閉ざすことに繋がったのかもしれません。
興味深いことに、藤虎の幼少期の服装が、ワノ国の伝説の侍・リューマのゾンビの服装と類似していることが指摘されています。
これは、藤虎がリューマの子孫であり、霜月一族のメンバーである可能性を示唆しています。
もしこれが事実であれば、藤虎の過去や能力、そしてワノ国との関わりについて、新たな展開が期待されます。