ゴッドハンドの一員となったフェムトは、もはや人間ではありません。
天使のような白い翼を持つ、美しくも恐ろしい姿へと変貌を遂げます。
フィギュアでは黒い甲冑をまとった姿で表現されていますが、原作では甲冑は身に付けていません。
空間を自在に操り、使徒たちを従える彼の力は、まさに「闇の翼」と呼ぶにふさわしいでしょう。
彼はガッツとキャスカの前に幾度となく立ちはだかり、彼らの前に絶望を突きつけます。
光の鷹グリフィス – 再臨と新たな野望
フェムトとして転生したグリフィスですが、彼は再び人間界に回帰します。
キャスカとガッツの間に生まれた子供を依り代とした「模蝕」により、彼は「光の鷹」グリフィスとして受肉を果たしたのです。
天使のような白い翼はそのままに、人々の前に現れたグリフィス。
彼は使徒と人間を従え、「新生鷹の団」を結成。
ミッドランドを救済し、自らの王国を築き上げます。
しかし、光の鷹となったグリフィスは、かつてのグリフィスと同じなのでしょうか?仲間を犠牲にしてまで手に入れた王国、そして冷酷なまでの行動の数々。
彼の内面には、一体何が渦巻いているのでしょうか?もしかしたら、彼は「深淵の神」の支配する因果律に抗うために、このような道を選んだのかもしれません。
真の救済者なのか、それとも自身の野望を達成するための策略家なのか?光の鷹となったグリフィスの真意は、未だ謎に包まれています。
グリフィスの変化 – その象徴性と意味
フェムトから光の鷹への変化は、グリフィスという人物の変遷を象徴しています。
夢を追い求める若者から、冷酷な支配者へ。
彼の変化は、人間が持つ「光と闇」「善と悪」といった二面性を浮き彫りにします。
そして、グリフィスの選択は、「因果律」や「運命」といったテーマと深く結びついています。
彼は運命に抗い、自らの手で未来を切り開こうとした結果、悲劇的な「蝕」を引き起こし、多くの人々を不幸に突き落としました。
しかし、彼はそれでもなお、自らの道を進み続けるのです。
闇の翼フェムト、そして光の鷹グリフィス。
この対比は、彼の内面における葛藤や変化を象徴しているようにも見えます。
かつては仲間を思いやる心を持っていたグリフィスが、なぜこのような残酷な道を選ぶことになったのか。
それは、彼の内面に潜む闇、あるいは抗えない運命の力によるものなのかもしれません。