このような、亜光や倉央とは一線を画す王翦の自信と胆力。
その源泉はどこにあるのでしょうか?
それは、彼の卓越した戦略眼、深い洞察力、そして、揺るぎない信念にあると考えられます。
王翦は、常に冷静に戦況を分析し、敵の意図を見抜きます。
そして、自身の戦略に絶対の自信を持ち、どんな状況でも、決して諦めません。
また、王翦は、「国」というものを強く意識している人物です。
彼は、自らの手で理想の国を創り上げるという野望を抱いており、そのために、戦場で勝利を収めることが必要だと考えています。
興味深いのは、で指摘されているように、王翦と司馬尚には共通点があるということです。
2人とも、「国」を作りたいという思想を持っており、その実現のために力を尽くしています。
司馬尚は、法治国家という形で自らの理想とする国を築き上げようとしています。
王翦もまた、自らの手で新たな国を創造することを目指しているのかもしれません。
このような強い信念が、王翦の自信と胆力を支えていると言えるでしょう。
789話あらすじ
ここで、789話のあらすじを簡単に振り返りましょう。
秦趙連合軍と李牧軍の戦いは、いよいよ佳境を迎えています。
飛信隊は李牧を追い詰めるも、趙峩龍軍の猛攻を受け、窮地に立たされます。
一方、王翦軍は、亜光と倉央の軍が趙峩龍軍と激突する中、本軍を動かしません。
しかし、王翦は、亜光と倉央に自身の命を預け、趙峩龍軍を食い止めるよう指示します。
この指示に、亜光と倉央は驚きながらも、王翦の意図を汲み取り、奮闘します。
そして、王翦は、飛信隊が敗走し、合流することを確信しているかのような発言をします。