パシフィスタの誕生に深く関わる過去のエピソードを振り返ってみましょう。まず、シャボンディ諸島編が挙げられます。

麦わらの一味は、第402話「圧倒的!海軍の戦闘兵器パシフィスタ」で初めてパシフィスタと遭遇し、その圧倒的な強さを目の当たりにしました。

ルフィ達は力を合わせてパシフィスタを撃破しますが、その直後、黄猿と「くま」が現れ、一味は窮地に追い込まれます。ここで現れた「くま」は、すでにパシフィスタだった可能性が高いと考えられます。

また、ルフィがスリラーバークで暴れた後、ベガパンクとくまが会話するシーンも描かれており、この時点でパシフィスタの開発は進み、くまのクローンも完成していたと推測されます。

これらのエピソードを踏まえると、くまはスリラーバーク事件の後、徐々にパシフィスタ化していったと考えられます。

1099話で明らかになった新事実と伏線

1099話では、パシフィスタ誕生の経緯だけでなく、いくつかの重要な伏線も登場しました。

サターン聖はパシフィスタを「人を殺す兵器」として利用しようと目論んでおり、単なる戦力増強に留まらない可能性が示唆されます。悪魔の実の能力を複製し兵器として利用することで、世界政府はより強大な力を手に入れようとしているのかもしれません。

また、ボニーは年齢操作能力を使い、くまを若返らせようとする特殊な力を持っており、そのメカニズムは未だ謎に包まれています。くまの年齢操作によってパシフィスタ化の影響を解除できる可能性も考えられ、今後の展開が注目されます。

さらに、パシフィスタ化されたくまは自我を失っているように見えますが、1099話ではくまの中に僅かな自我の痕跡が描かれているようにも感じられます。もし自我が残っているならば、彼はサターン聖や世界政府に操られているのか、自らの意志で行動しているのか、その行方が気になるところです。

今後の展開予想