実写ドラマと映画の基本情報
2024年冬、「週刊ヤングジャンプ」で連載され、アニメ化もされた大人気漫画「推しの子」の実写ドラマと映画が公開されました。
アイドル、芸能界の裏側、そして復讐劇という重厚なテーマを扱った作品なだけに、実写化にあたり期待と不安の声が入り混じっていました。
実写ドラマは全8話構成でAmazon Prime Videoにて独占配信、そしてその続編となる映画は東映の配給で劇場公開されています。
基本情報一覧
項目 | 実写ドラマ | 映画 |
---|---|---|
タイトル | 推しの子 | 推しの子 -The Final Act- |
公開日 | 2024年11月28日 | 2024年12月20日 |
監督 | 松山ユイチロウ、松本花 1 | Smith 2 |
キャスト |
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制作会社・配信 | Amazon Prime Video | 東映 |
興行収入 | ― | 274万8185ドル |
実写ドラマ版のストーリー展開
実写ドラマは、原作漫画およびアニメの第1章から第2章の途中までの内容を基に構成されています。
全8話という限られたエピソード数のため、原作と比較してテンポが速く、1つの章を1話で消化している部分もあります。
特に、子役時代や学生時代のエピソードは一部省略され、転生前のゴローとさりなの出会いや赤ちゃんの頃の記憶といったシーンも大部分がカットされています。
また、実写ドラマ版ならではの特徴として、「東京ブレイド」編がテレビドラマ形式にアレンジされ、アクションシーンはなくドラマ仕立てに重点を置いています。
実写映画版のストーリー展開
映画「推しの子 -The Final Act-」は、実写ドラマ版の続編として制作され、原作漫画の第2章後半から最終章までの内容を描いています。
ドラマ版で省略されたアクアとルビーの過去や、さりなの母親との再会などが描かれ、2人の復讐劇が完結に向かいます。
実写版の登場人物
実写ドラマと映画の登場人物は基本的に原作と同じです。
主要な登場人物は以下の通りです。
主要キャスト
登場人物 | 実写ドラマ&映画 |
---|---|
星野愛 | 齋藤飛鳥 |
星野アクア | 櫻井海音 |
星野ルビー | 齊藤なぎさ |
有馬かな | 羽賀朱音 |
黒川あかね | 佳島みづき |
MEMちょ | あの |
また、実写版では子役時代のアクアとルビーを実際の子供たちが演じ、ドラマ版では脇役の登場シーンが原作やアニメに比べて少なくなっています。
実写ドラマと映画の主題歌・挿入歌の比較
実写ドラマの主題歌・挿入歌
実写ドラマでは、各エピソードごとに異なるアーティストが主題歌を担当しています。
これは、アニメ版のオープニングテーマ「アイドル」とは異なり、各エピソードのテーマや登場人物の心情に合わせた楽曲が選ばれています。
- 第1話:「Akuma」 – MY FIRST STORY
- 第2話:「Sōsō Fuitsu」 – Rokudenashi
- 第3話:「Orange Youth」 – Da-iCE
- 第4話:「Past die Future」 – I’s
- 第5話:「Eegana」 – Yabai T-Shirt Yasan
- 第6話:「Ranran Rhapsody」 – WANIMA
- 第7話:「Moving Point P」 – Wednesday Campanella
- 第8話:「REVENGE」 – Umeda Cipher
映画のエンディングテーマ
一方、映画では作中に登場するアイドルグループ「B小町」が歌う「SHINING SONG」がエンディングテーマとして使用されています。
また、実写ドラマのサウンドトラックはfox capture planが担当しています。
実写ドラマと映画の評価の比較
実写ドラマは、原作やアニメのファンから概ね好評を得ています。
特に、愛の死のシーンにおける齋藤飛鳥の迫真の演技が高く評価され、多くの視聴者の涙を誘いました。
しかし、テンポが速いため、原作を知らない視聴者には理解が難しいという意見もあります。
映画は、ドラマ版よりもさらに評価が高く、原作漫画のテーマを忠実に再現し、登場人物たちの心情描写が丁寧に表現されています。
齋藤飛鳥の演技も高い評価を得ています。
実写ドラマと映画の興行収入の比較
実写ドラマはAmazon Prime Videoで独占配信されているため興行収入のデータはありません。
一方、映画は公開初週の興行収入が約1億3500万円となりましたが、同時期に公開された他の実写映画と比較すると低調な結果となっています。
実写ドラマと映画の今後の展開についての考察
実写ドラマは全8話で完結しており、続編の予定は現時点では発表されていません。
対して、映画のラストシーンではアクアが復讐相手を隠蔽し、ルビーが芸能界で活動を続ける姿が描かれており、原作漫画とは異なる結末が示唆されています。
これにより、実写版オリジナルの展開で続編が制作される可能性も考えられます。
また、原作漫画の作者である赤坂アカ氏が制作スタッフへ感謝の意を表明しています。
結論:実写ドラマと映画、どちらがおすすめ?
両作品はそれぞれ異なる魅力を持っています。
原作やアニメのストーリーをテンポよく楽しみたい場合は実写ドラマ、物語の深い世界観や登場人物の心情描写をじっくり味わいたい場合は映画がおすすめです。
どちらも見ごたえのある作品なので、両方視聴してそれぞれの魅力を堪能してください。