はじめに
ONE PIECE1036話にて、ゾロがキングを倒した際に「なってやろうじゃねえか…地獄の王に!!!」という衝撃的な発言をしました。
多くの読者に衝撃と疑問を与え、様々な考察が飛び交っているこの発言。
本記事では、ゾロの「地獄の王になる」発言の意味について、様々な角度から考察し、その真意に迫ります。
ONE PIECE1036話の内容要約とゾロの発言
1036話では、ゾロとキングの死闘がついに決着を迎えます。
古代種プテラノドンの能力者であるキングに対し、ゾロは覇王色の覇気を纏った攻撃でキングを撃破。
しかし、ゾロ自身も閻魔の暴走により意識が朦朧とする中、突如として「死神」の姿が見え、死の淵に立たされます。
その際、ゾロはかつてミホークに敗北した際、ルフィに「二度と負けない」と誓ったことを思い出し、己の野望である「大剣豪になる」という強い意志を再確認します。
そして、閻魔を抑え込み、キングに止めを刺す直前に「なってやろうじゃねえか…地獄の王に!!!」と叫ぶのです。
ゾロの発言の直接的な意味と心情
ゾロの「地獄の王になる」発言の直接的な意味は、閻魔を完全に制御し、その力を受け入れることによって、より強大な剣士へと進化することを宣言したものであると考えられます。
閻魔は、所有者の覇気を強制的に引き出す刀であり、扱いを間違えれば命を落とす危険性も孕んでいます。
ゾロはこの発言によって、閻魔の力に屈することなく、自らの意志でその力を制御し、更なる高みを目指そうとする強い決意を示したと言えるでしょう。
この発言の背景には、日本の神話における「地獄」と「冥府」の概念が関わっているとも考えられます。
冥府とは、死者の魂が赴く場所、つまり「あの世」を指す言葉であり、黄泉の国とも呼ばれます。
日本で一般的にイメージされる「地獄」は、仏教的な概念で、生前の行いによって死後に堕ちる苦しみの世界です。
ゾロの発言における「地獄」は、必ずしも仏教的な意味合いだけでなく、より広義の「冥府」、すなわち死者の世界、あるいは死と隣り合わせの極限状態をも含んだ概念として捉えることができるでしょう。
ゾロの内に込められた心情
- ルフィとの約束を守るという強い意志: ゾロはルフィに「二度と負けない」と約束しており、その約束を果たすためには、閻魔を制御し、あらゆる敵に打ち勝つ必要がある。
- 大剣豪になるという揺るぎない野望: ゾロは世界最強の剣士であるミホークを超えることを目標としており、そのためには閻魔の力を最大限に引き出す必要がある。
- 死をも恐れぬ覚悟: 死の淵に立たされながらも、ゾロは己の信念を曲げず、更なる強さを求めることを決意した。
ゾロの発言が今後の物語に与える影響
ゾロの「地獄の王になる」発言は、今後の物語に大きな影響を与える可能性があります。
まず、ゾロが閻魔を完全に制御できるようになれば、その戦闘力は飛躍的に向上し、ルフィの海賊王への道における大きな戦力となるでしょう。
また、この発言は、ゾロの新たな異名となる可能性も秘めています。
さらに、ゾロが「地獄の王」となることは、冥王レイリーとの関連性を示唆しているとも考えられます。
レイリーは「冥王」の異名を持ち、かつて海賊王ロジャーの右腕として活躍した伝説の海賊です。
冥府の支配者である「冥王」と、地獄の王であるゾロ。
二人の間には、何かしらの共通点や因縁があるのかもしれません。
そして、レイリーがロジャーの「海賊王」という称号に対応する存在であったように、ゾロもまた、ルフィの「海賊王」に対応する「地獄の王」という存在になる可能性も考えられます。
ルフィがこの世の全てを手に入れる「海賊王」ならば、ゾロは死後の世界である「地獄」を支配する王となる、という対比が成り立つのかもしれません。