藤虎が自ら目を閉ざした理由|ワンピース考察
海軍本部大将・藤虎。
その強大な力と揺るぎない正義感で、読者を魅了する人気キャラクターです。
しかし、彼は自ら視力を捨て、盲目として生きています。
一体なぜ、藤虎は自ら目をつぶってしまったのでしょうか?
この記事では、ワンピースの世界観や設定を踏まえながら、藤虎が目を閉ざした理由について深く考察していきます。
藤虎の能力と正義
藤虎は「ズシズシの実」の能力者で、重力を自在に操ることができます。
隕石を落とす、地面を陥没させるなど、その力はまさに桁違い。
ドレスローザ編では、ドフラミンゴとの激闘を繰り広げ、その強さを遺憾なく発揮しました。
仁義ある正義
藤虎の正義は「仁義ある正義」です。
彼は、弱者を助け、悪を討つことに重きを置いています。
しかし、彼の正義観は、時に海軍や世界政府の方針と対立することもあります。
ドレスローザ編では、ドフラミンゴの悪事を謝罪し、ルフィの活躍を黙認するなど、自身の信念を貫く姿が印象的でした。
藤虎の「仁義ある正義」は、彼を海軍の中でも異質な存在にしています。
赤犬のような「徹底的な正義」を掲げる者とは対照的に、藤虎は人命を最優先に考え、より人道的なアプローチで正義を執行しようとします。
この「仁義ある正義」は、彼の過去に深く根ざしていると考えられます。
かつて軍隊の長として戦争を経験した藤虎は、そこで多くの悲惨な光景を目にしたのかもしれません。
そして、罪のない人々が犠牲になる現実を目の当たりにし、真の正義とは何かを深く考えるようになったのではないでしょうか。
また、藤虎の盲目は世界の不正に対する拒絶と、より人道的な正義への集中を象徴するものとして描かれています。
彼は、目に見えるものだけに囚われず、真の正義を見極めようとしているのです。
さらに、藤虎はギャンブル好きとしても知られており、ルーレットなどの通常のギャンブル活動を楽しむだけでなく、戦闘においてもギャンブルを行うことが示唆されています。
時には安全を危険にさらすこともありますが、それは無謀さからではなく、潜在的な利益を見据えてのリスクテイクであると考えられます。
このようなリスクテイクな姿勢もまた、彼の「仁義ある正義」と結びついていると言えるでしょう。